隙間噴流法試験装置

【隙間噴流法試験装置とは…】

隙間噴流法試験装置では、試験片表面に流れのせん断力や激しい乱れを生じさせ、流れの関与する腐食試験をすることができます。本装置により、炭素鋼・低合金鋼等のFAC試験や純銅・黄銅等のエロージョン・コロージョン試験が実施可能です。
現在ISO/TC156 WG14において、隙間噴流法試験装置の標準化が検討されています。

【高温用隙間噴流法試験装置】
2004年関西電力美浜原子力発電所の復水配管の噴破事故が起きました。この配管の噴破原因は、復水配管の流れ誘起腐食(FAC)であると言われております。高温用隙間噴流法試験装置により、復水配管と同じ温度(約150℃)でFAC試験を実施し、酸素濃度や不純物等の水質影響、流速等の運転条件影響、材質の影響等を評価可能であり、新しい水処理方法や材料の開発に適用できます。
【高温用隙間噴流法試験装置】
【常温用隙間噴流法試験装置】
2014年にアメリカで水道法が厳しくなる影響により、鉛フリー銅合金の開発と開発した銅合金のエロージョン・コロージョン耐性の評価が望まれるようになりました。
そのため高温用隙間噴流法試験装置を改善し、安全かつ簡単に操作ができ、エロージョン・コロージョンを評価することができる常温用隙間噴流法試験装置を新たに開発しました。
【常温用隙間噴流法試験装置】